虫さされ
Insect bites
蚊、ダニ、ノミ、ブユ、ハチ、ケムシなどによる虫さされは、日常的によく起こります。症状の程度も、特に治療しなくても痒みを我慢していれば間もなく治まる程度のものから、すぐに毒抜きなどの処置が必要なものまで様々です。
虫さされとは、それぞれの虫が持っている物質が、さされたり咬まれたり、血を吸われたり、触れたり(ケムシなどの場合)した際に人間の皮膚内に注入され、それによって赤みや水ぶくれ、痒みや痛みなど様々な症状が起きている状態です。ハチにさされた後には、血圧の低下や意識の消失など、強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることもあり、注意が必要です。
●アナフィラキシーショックについて
アナフィラキシーショックとは、ハチ毒や薬物、食物などが原因となって極めて短い時間のうちに激しいアレルギー反応が全身に生じ、血圧低下や呼吸困難、意識障害などが起こって生命の危険さえ伴うこともありうる状態を言います。
虫さされによる症状
虫さされによって生じる皮膚症状には、大きく「痛み」と「痒み」の二つがあります。
痛みには、虫が皮膚をさしたり咬んだりすることによる物理的な痛みが一つ、もう一つは皮膚に注入された物質の化学的刺激による痛みです。
痒みは、皮膚に注入された物質(唾液腺物質や毒成分)に対するアレルギー反応によって引き起こされます。このアレルギー反応には、すぐに起こる「即時型反応」とゆっくり起こる「遅延型反応」があります。
即時型反応は、虫の刺咬を受けた直後から痒みや発赤、じんましんなどが現れるもので、数時間後にそうした症状は軽くなります。
一方の遅延型反応では、虫の刺咬を受けた1~2日後に痒み、発赤、ブツブツ、水ぶくれなどが現れ、数日~1週間程度で症状は軽くなります。
これらアレルギー反応の現れ方は、虫にさされた頻度やその人の体質によって個人差が大きいのが特徴です。
虫さされに対する治療
皮膚科の治療では、ステロイド軟膏を短期間外用します。腫れや痒みが強い場合は、抗アレルギー薬、場合によってはステロイド薬の内服が必要になります。
痒いからといって患部を掻き壊すと、とびひ(伝染性膿痂疹)や治りにくい痒疹(痒みのある硬くなった皮膚)となり、長期化することがありますので、皮膚科への受診をお勧めします。

クリニックについて
about clinic
- 診療科目:
- 皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科
- 住所 :
- 〒171-0022
東京都豊島区南池袋二丁目45番3号
としまエコミューゼタウン2階
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- 03-3982-3303
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