フケ症
Dandruff
フケ症(脂漏性湿疹)は、細かく白い米ぬか(粃糠)のような角質片が多量に頭皮から剥がれ落ちてくる皮膚疾患です。20代をピークに、40~50代になると自然に症状が治まってくることが多いようです。
症状としては、軽度から重度までありますが、軽度の場合は髪の毛を櫛で梳かした際などにパラパラと肩のあたりに落ちてくる程度です。しかし、重度になると、枕元も白くなり、部屋じゅうにフケが落ちてしまうほどになります。また痒みを伴うこともあり、痒いからと言って指先で頭皮を掻いて刺激すると、もっと多くのフケが落ちるようになってしまい、悪循環に陥ります。痒みがひどくなると、頭皮が赤く炎症を起こしたり、また脱毛を伴ったりするケースもあります。症状がひどいようなら、皮膚科を受診して、きちんと治療を受ける必要があります。
フケ症の原因
フケ症の原因としては、アンドロゲン(男性ホルモンの一種)が関係していると考えられています。また、自分の肌質に合わないシャンプーやリンスを使っており、それが頭皮に悪い影響を与えてフケが生じることもあります。シャンプーなどをしっかり洗い流し切れておらず、頭皮に残っていることが原因になることもあります。
こうした原因以外にも、頭皮が乾燥すると、角質が剥がれやすくなり、フケが生じます。こうした場合は、乾燥を防ぐ保湿効果のあるシャンプーを使うと良いでしょう。
フケ症のセルフケア
フケ症のセルフケアとしては、毎日使用するシャンプーやリンスを見直すことが、まず大切です。ご自身の肌質に合っていないこともありますし、またすすぎ方が足りないようなら、きちんと洗い流すように留意します。
また乾燥してフケが生じることがあるので、保湿成分が配合されたものを使用すると良いでしょう。逆にオイリー肌であるがためにフケが生じることもありますので、そうした方の場合には脂分の多い食事を控えめにします。
フケ症はストレスも関係していますので、過労を避けて十分な睡眠を取り、運動や趣味などで気分転換を図るのも改善につながります。ほかに、髪の毛を洗った後にはドライヤーを使ってよく乾かすことも忘れないでください。
皮膚科でのフケ症治療
フケ症の多くは、上記のようなセルフケアだけで改善するものですが、症状が強い場合やなかなか治まらない場合は、皮膚科で治療を受けましょう。皮膚科の治療では、ステロイドやケトコナゾールなどの外用薬がよく用いられます。痒みが強いようなら、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬が、また皮膚の新陳代謝を促進するためにはビタミンB2やビタミンB6などが用いられます。
円形脱毛症
Alopecia areata
自覚症状などが何も無く、ある日突然、頭にコイン大の丸いはげ(脱毛斑)が生じる疾患です。はげは一ヶ所とは限らず、多発することもあります。時には頭全体の毛が抜けたり、全身の毛が抜けたりすることもあります。
かつては、精神的ストレスが主な原因と考えられていました。確かに何らかのストレスがかかった時に脱毛が始まる人もおられます。しかし、多くはストレスと関係無く発症します。円形脱毛症の頻度は人口の1~2%と推測され、男女差は見られません。
脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治ります。しかし、広い範囲で抜けているケースほど脱毛は長引き、数年以上にわたって続くケースもあります。ただし、たとえ何年も脱毛が続いても、毛包の大元の細胞(幹細胞)は残っていますので、治療がうまく効を奏すれば、毛髪は戻ってきますし、時には自然の経過で生えてくることもあります。
円形脱毛症の治療
治療法は、病気が始まってからの期間と脱毛面積などに応じて決められます。ステロイドなどの外用療法やグリチルリチンなどの内服療法、ステロイドの局所注射、脱毛部を液体窒素で冷却する方法、ステロイドの内服療法などが知られています。

クリニックについて
about clinic
- 診療科目:
- 皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科
- 住所 :
- 〒171-0022
東京都豊島区南池袋二丁目45番3号
としまエコミューゼタウン2階
- 電話 :
- 03-3982-3303
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